ICソケットをはんだ付けしてみる
2021年12月12日

光トランシーバなどで使われるTOSAについて

光トランシーバは電気信号と光信号を相互に変換するデバイスで、送信と受信のモジュールが一体化されています。小型かつ低コストで大容量の高速通信が可能になるため、様々なネットワークをつなぐ上で重要な存在です。送信モジュールでは半導体レーザが主に使われており、受信モジュールではPIN-PhotoDiodeやAvalanchePhotoDiodeが使われています。半導体レーザを駆動するICは送信モジュールの外部に配置するのが一般的で、受信モジュールは原則として受光デバイスと低雑音増幅ICを内蔵します。

TOSAは送信モジュールの一種で、レンズ付き半導体レーザとファイバ受けが組み合わせてあります。このモジュールには温度調節機能があるタイプとないタイプが存在します。レンズ付きの半導体レーザとファイバ受けが組み合わせてあるので、モジュール側ではファイバを使いません。TOSAでは外部から直接的にコネクタを差し込むと光接続が可能になります。

光コネクタインターフェースを持つ受信用の小型光デバイスはROSAと呼ばれています。TOSAはTransmitterOpticalSubAssemblyを省略したもので、光トランシーバや光トランスミッタなどに使われます。半導体レーザや駆動ドライバの他に光学インターフェース、電気インターフェースを組み込んだパッケージです。受信モジュールであるROSAとは、ReceiverOpticalSubAssemblyを省略したものです。

ROSAにはフォトダイオードや光学インターフェース、電気インターフェースが組み込まれています。以前は送信と受信のモジュールを個別的に装置に組み込むのが一般的でしたが、光トランシーバでは最終的にTOSAとROSAを組み合わせ一体化して使われます。

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