医療現場では、数多くの検査治具を使用する場面が多々あります。特に大学病院であればその数は100種類以上にものぼっており、なかには何度も再利用をして活用するものさえあるほどです。採血から点滴、または手術で用いるメスなどが該当しており、安全面を考慮してしっかりと活用をしないといけません。以前はステンレス製やガラス製品が主流でしたが、現在では耐久性を考慮したオリジナルソケットを備えた検査治具がメインとなっています。
実際に医療従事者として現場で働かれている方ならご存知でしょう。検査治具のグリップ部分が柔らかくて滑り止め加工をなされているオリジナルソケットが備わっていて、何度でも使用することが可能です。ここでは簡単に、現在使われている検査治具のオリジナルソケットの概要を解説していきます。まずソケットの主原料となっているのは合成樹脂であり、100度の高温に耐えつつ氷点下でも割れることはありません。
おもに採血用の針・シリンダーのほか、メスのグリップでも使われているものです。このオリジナルソケットは3Dプリンターを用いて生産をなされており、医薬品メーカーがその受注先となります。特殊な検査治具の場合はオーダーメイドとなりますが、量産されているものであれば既製品を発注して活用をすることが可能です。オリジナルソケットを用いれば1つの器具でも数回の再利用を実現しており、医療施設ではコストを削減することもできます。