ICソケットをはんだ付けしてみる
2022年4月9日

ICソケットの種類と様々な方式

電子機械を扱うメーカーや作業所で働いていないとわからないかもしれませんが、ICソケットには丸ピンと平ピンの2種類があります。一般的に平ピンと呼ばれている物は板バネの圧力を使った方式で、IC端子を2つの板で両面から挟み込むタイプとなっています。丸ピンは形が丸くなっている事からこの名前が付きましたが、内側には4つの微細なコンタクトがあり、それを接触させる等の違いがあります。実際にどちらがICソケットとして使い勝手か良いかは、普段使わない人や初めてソケットを使う人には気になる部分ですが、平ピンの場合は板バネを使って面で互いの接点を作り電流を流します。

これに対して、丸ピン方式は元からある4つのコンタクトで接触させる仕組みがあるので、保持性が高い事や多少の振動や衝撃には強い性質です。ここでいう振動や衝撃とは、普段通り使っている場合には考えなくても済みますが、産業用のモーターを動かす様な環境の下では振動する時の音がプリント基板に伝わってしまいます。モーターの内部にインバーター回路を組み込むと直にモーターの衝撃を受けます。その時の影響で半田付けしていたものが取れる場合があります。

思いがけないトラブルに繋がるかもしれません。特に電解コンデンサーは振動によってICソケットが外れたり、アートワークが剥がれたりする場合があるので、それを防ぐ対策としてシリコーンを使って固定させる事もやらなければなりません。

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