ICソケットをはんだ付けしてみる
2022年4月6日

ICソケットが効果を発揮する場面とは

ICソケットはICやLSIの交換・変更を行うために使われる検査治具の一種です。この部品を使えばICやLSIを基板にハンダ付けする必要がなくなり、簡単に交換・変更ができます。電子機器を開発するにはICやLSIを何度も交換・変更しなければなりません。開発業務を効率的に行うために効果を発揮するのがICソケットです。

ICとはIntegratedCircuitのことで集積回路と呼ばれており、LSIとはLargeScaleIntegrationのことで大規模集積回路と呼ばれます。集積回路は半導体であるシリコンウェハー上に抵抗やコンデンサなどの素子が組み込まれています。大規模集積回路は複雑な機能を実現するためさらに集積度を高めた部品です。フォトリソグラフィという光学技術を使うと、感光性の物質を塗って表面をパターン状に露光させ個々の素子や配線を組み立てなくても大量生産ができます。

論理回路や増幅回路を新たに製作するよりも、パッケージングされているICやLSIを使った方が効率的で低コストです。ICソケットを使えば個々のICやLSIをハンダ付けする必要がないため、より効率的な製品開発が可能になります。この部品には金型で大量生産された安価な汎用型の他に、改良型とオリジナル型が存在します。改良型は枠を金型で作り検査内容に合わせて中身を変更したもので、コストパフォーマンスが優れています。

オリジナル型はデバイス形状や使用環境、既存の装置などに合わせた設計が可能です。樹脂や金属材料の選定、素材の組み合わせなども自由に行うことができます。高性能な検査治具が必要な場合や、汎用型では対応できない場合にはオリジナル型が効果を発揮します。

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