ICソケットをはんだ付けしてみる
2022年3月9日

電子機器の開発に必要な検査治具とは

スマートフォンやパソコンなどの電子機器を開発するには、検査治具を使って何度も性能テストを行わなければなりません。電子機器には集積回路や大規模集積回路が不可欠であり、検査治具であるICソケットを使えば簡単に交換・変更が可能です。集積回路はIntegratedCircuitを省略してICと呼ばれていて、半導体であるシリコンウェハー上に抵抗やトランジスタなどの素子がパッケージングされています。既に様々な素子を使って回路が形成されているので、新たに論理回路や増幅回路を製作する必要がありません。

大規模集積回路はLargeScaleIntegrationを省略してLSIと呼ばれており、ICよりも集積度が高いのが特徴です。検査治具のICソケットは集積回路や大規模集積回路を抜き差しするための部品で、各種パッケージやピン配列に対応したものがあります。汎用型のICソケットは安く大量に購入できますが、コストをかければ改良型やオリジナル型を作ることも可能です。カスタムされた電子機器は既存の検査治具が使えない場合があり、特別に作られたオリジナル型が使われています。

簡易的な評価治具が欲しい場合や、既存の設備を活用したい場合などにもオリジナル型が作られることがあります。検査治具を専門的に扱う会社に相談すればデバイス形状や使用環境、既存の装置に合わせたものを作ってもらうことができます。使用環境に合わせて樹脂や金属を選べるだけでなく素材の組み合わせも自由です。電子機器を開発する現場では、様々なタイプのICソケットを使い製品のテストが行われています。

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