検査治具というものをご存知でしょうか。これはおもに医療施設で使用されているもので、注射器や酸素マスク・メスなどの総称です。以前は何度も煮沸消毒をして活用をしていましたが、現在では使い捨てとなっています。検査治具は衛生用品であるため、常に清潔に保たないといけません。
そのため、使い捨てとなっている方が効率が良いといえるでしょう。1990年代中頃までは、金属製の繰り返し使えるものでしたが、2000年以降は新しい素材を活用したアイテムとなりました。ここでは簡単に、現在の主流である検査治具の素材と特徴について見ていくことにしましょう。現在主流になっているものは、シリコンタイプです。
注射針やシリンダーもこのシリコンで作られており、耐久性に長けているのに安価で製造できるというメリットを持っています。シリコンタイプの場合、抗菌効果を持たせることも可能です。医療施設で使用される検査治具は、約200種類もの数で用意をされます。一昔前だとその一つひとつを煮沸消毒をしないといけなかったため、専門のスタッフを雇用する必要もありました。
さらに消毒中に使用するための予備も備える必要があり、コストが大きく掛かったものです。使い捨ての検査治具になってからは、洗浄をする時間も不要となり備品を備える必要もありません。効率良く活用できることで医療施設にとって非常にメリットが大きくなったものです。今後も使い捨てタイプは普及をしていくことがわかります。