ICソケットをはんだ付けしてみる
2022年4月18日

ICソケットが必要になる理由とは

電子機器が様々な機能を実現するためには集積回路や大規模集積回路を使う必要があります。これらは抵抗やコンデンサ、トランジスタなどの素子がパッケージングされた部品です。最初から論理回路や増幅回路を作る必要がないため、コストを抑えつつ効率的な開発業務が可能になります。集積回路はIntegratedCircuitを省略してICと呼ばれており、大規模集積回路はLargeScaleIntegrationを省略してLSIと呼ばれます。

これらの部品を基板にハンダ付けすることなく素早く交換・変更を行うために必要とされる検査治具がICソケットです。ICソケットには汎用型の他にカスタム型やオリジナル型があり、最適なものを使えば開発業務を効率化できます。汎用型は金型で大量生産されているためコストが安く、注文後に素早く納品されます。カスタム型はソケットの枠を金型で作るのでコストを抑えることができ、検査内容に応じて中身に改良を加えます。

コストが安くて高性能なだけでなく納品も早いのがこのタイプの特徴です。オリジナル型はデバイス形状や使用環境、既存の装置などに合わせて特別に設計されています。他のタイプと比べるとコストがかかり納品も遅くなりますが、開発業務を効率化できます。改良が加えられた製品に既存の検査治具が使えない場合や、新規の開発業務を効率的に行いたい場合などオリジナル型が活躍します。

統一された規格のないイメージセンサの検査などにオリジナル型が使われています。ICソケットには様々なタイプがあるので状況に合ったものを選ぶことが大切です。

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