ICソケットをはんだ付けしてみる
2021年11月24日

非破壊検査で利用される赤外線とは

非破壊検査とは文字通り、構造物や物を壊さない状態で内部の状態を確認する検査手法の総称です。また、非破壊検査に利用されることが多いのが赤外線です。紫外線は聞いたことがあるけれど、赤外線とはどのようなものなのか、知らない人も多いと言えましょう。小学校などの理科や中学校の物理の授業の中で行われることが多い、虹色の光に分かれる実験はプリズムを使ったものです。

虹の各色では加熱作用が異なる、赤色部分の外側には目に見えない、より大きな温度上昇を持つ放射光があり、この放射光こそが赤外線です。肉眼ではみることは出来ませんが、サーモグラフィ装置を使うことでその色部分布を把握出来るようになります。さらに、サーモグラフィを搭載した赤外線カメラを用いて内部構造の検査を行うことを非破壊検査と呼びます。サーモグラフィはX線や放射線を利用した検査と比較すると安全性が高い、超音波や打音などによる検査を比べると、広範囲の個所を瞬時に検査することが出来るなどのメリットを持ちます。

それ故に、非破壊検査の主流になっているわけです。対象物に光を与える、密度が一定であればサーモグラフィに表示されるものは温度分布が一定になるので、同一色の状態です。しかし、剥離が起きていたり、空洞化になっている場合、症状が起きている種類や箇所に応じて色が変わります。仮に、コンクリート内部に空洞が生じていれば、そこに水が溜まると同時に鉄骨や鉄筋の腐食の可能性が高くなります。

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