エッセンシャルドラッグとは

日本には約1万7000種類もの医薬品が存在しています。
さらに、毎年約30種類もの新成分が承認され続けています。
このような現状において、いかなる症状にどのような医薬品を処方すべきかの判断が困難となる問題が生じてきました。
そこで、「医薬品の種類を本当に必要なものだけに絞り、なるべく少ない費用で最大限の効果を上げよう」というエッセンシャルドラッグの理念に注目が集まっています。
世界保健機構(WHO)によると、エッセンシャルドラッグとは、「大人数の住民のニーズを満たし、いつでも利用可能であるべき医薬品」と定義づけられています。
エッセンシャルドラッグのリストは
①疾病の広がり
②有効性・安全性の証拠
③費用対効果
の3つを基準として頻繁に更新されています。
そのコンセプトも時代とともに変化し、現在ではHIV感染症のように優先的に抑制すべき疾病の薬については、たとえ高価なものであってもリストに掲載されるようになってきています。
元々は十分な医薬品がない発展途上国で生まれた概念ですが、医療費の高騰や医薬品の不適切な使用を解決する概念として、先進国でも注目されつつあるのです。
もしご自身の薬が本当に必要なのかが不安であれば、エッセンシャルリストと照らし合わせてみると良いでしょう。